例えば、25年後ぐらいに。
『そういえば実家にあんな家具があったよな』そんな原風景を造るべく、工事は進む。
「こんな中古マンションを購入したので、TV台を造りたい」
一枚の写真をいただいて現場調査。造作枠のOSCL(オイルステインクリアラッカー)とOP(オイルペンキ)、懐かしい仕上げ。殺風景な中にも、きっちり設計された痕跡、さすが30年前のコーポラティブハウス。隅々まで観察し、この雰囲気を掴む。いま、あるものをどう活かすか。
「西さんがまた、火がついたりしておかしくなってしまったら、あかんと思ったんですが…」
打ち合わせ時、工事ができた様子を書いてくれたスケッチ。
きっちり着工前にいただき、そしてきっちり火がつく。
子供ながら、ほんまに楽しみにしてくれてるんだと、ものすごいプレッシャーを感じながら。
また、以前奥様が言われていた、「無駄なものに囲まれて生活したい」
というフレーズが思い浮かぶ。見せたいもの、見せてもいいもの、見せたくないものの3種類をどう収納するか。
そして主題である、普段はテレビを隠しておきたい。
確かに、この黒い大きなものが視界を占める割合は大きい。
そんなことを考えながら。
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