夏旅2016 ~ルーツを求めて~

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夏旅2016 ~ルーツを求めて~

2016/10/07

毎年、夏には旅に出たいと考えていて、今年はどこ行こうか、だいたいゴールデンウイークあたりには家族会議で決定する。 前から、いつかは北海道に行きたいと考えていて、子供たちがもう少し大きくなったら行こうかとも思っていた。 当然、子供たちと行くにあたって、何かアトラクション的なものがあった方が良いと、しかしこの北海道、少し大人向き。 散々悩んだ挙句、北海道に決めた。 僕が最初に北海道にたどり着いたのは19歳のころ。 バイクで一人、船に乗って小樽まで来るか、北海道まで自走(高速なし)で走ってくるか、そのふたつの方法だった。 最初に行ってから、毎シーズン夏、もしくは冬も北海道に訪れることになったのである。 自分にとって、若いころに過ごした土地、まさに第二のふるさとである。 そんな土地に、家族で旅することにした。 家庭をもった今、あのころ何を考え、こんなところまで来ていたのか、少し触れてみたくなった、 家族と共に。 さて、出発。 朝4時に起き、全員たたき起こし、車に荷物と一緒に積んだ感じ。 今回は、パッケージではなく、飛行機、レンタカー、宿など、それぞれに予約して旅程を決めた。 旅が始まるまでは、旅に行けるかどうか、いろんなことに細心の注意を払いながら… もう、この景色になると、後の祭り。楽しむしかない。 乗車すること2時間余り、北の大地に上陸。 さっきまで大阪にいてたのに、朝の9時には現地に到着。 昔は、3日ぐらいかけて来たのに、便利になったものだ。 空港からレンタカー屋さんへ。 天気があまりよくないので、さっそく走り出し、いきなり道央に向かう、皆爆睡の中…。 いっきに昼には富良野へ、ノンストップでやってきた、皆爆睡の中。 ちょっと北海道らしいもん、食べたいと思い、ジンギスカン。 天気が悪いと聞いていたものの、なんとかくもり、どころか、なぜか晴れてきた。 いざ、美瑛へ。 チェックイン前に、丘回りを始める。 はっきりは覚えていないが、だいたいの丘の場所はわかった。 自分が好きだった丘を中心に、だんだんと記憶がよみがえってきた。 いつも、仕事が終わり、夕方になるとこの辺を走り、丘巡り。 なんどまわっても飽きない景色。そんな毎日だった。 皆で満喫した。 そして、今回お世話になるペンション、星ヶ丘さん。 丘の風景の中に、ポツンと1軒。ご夫婦で切り盛りされているペンション。 食事から、室内の装飾まで、こだわりぬかれた宿。 1階には、リビングのような共用スペース。 オーナーさんの趣味のものが並ぶ。 こだわりの音響設備。 こちらは、ジオラマ。 繊細につくられている。 ダイニングからリビングへ。 アットホームな雰囲気。 1階の窓から同様、 2階の客室からも、ピクチャーウィンドウのように切り取られた丘の風景。 チェックインを済ませると、そのあとは美瑛の街にダイブです。 25年ほど前にお世話になっていた地元農家の佐伯さんと食事。 そう、学生の頃は北海道まで走ってきて、ここで働かせてもらっていた。 主には大根。 朝3時に起床、暗いうちからの畑に行き、朝めし前に、大根をひと堀。 昼頃に抜き終わった大根を洗ったり、ひげを拭いたり、箱詰めまで。 だいたい終わるのが15時ころだったか。そこから、さっきの丘巡り。 毎日、この繰り返し。 幸せだった。 あの頃、小学生った佐伯さんの子供たちも結婚、子供たちも一緒に食事。 人数が多い。 それほど年月が経ったのだと実感。 懐かしいようで、 月日がたっているようで、 でも、分かり合えるというか。 人のつながり。 これまた、幸せな時間。 居酒屋から戻ってくると、星の時間。 宿では、プラネタリウムがあり、星の鑑賞会が開催された。 次の朝も、朝から晴天。 朝からおいしい食事をいただいた。 ほとんどが手作りで、朝からこだわりの食事。 本当に良い宿にたどりついて、よかった。 美瑛に来て、是非行ってみたい場所があった。 ライダースハウスである。 1泊500円、佐伯さんからはまだ今でもやっているみたいだと情報を得ていた。 行ってみることにした。 着くまで、なんかそわそわして、着きました、ライダーハウス蜂の宿! あの頃と、なんの変りもない。 では、ご案内しましょう。 こちらが、客室。 この雑魚寝な感じがとってもいい感じ。 こちらが厨房、長期滞在になるので、ほとんどの人が自炊をしていた。 調味料等、結構何でもそろいます。 ここが団らんのスペース。 全国各地から集まった旅人たちが情報交換したり、語り合ったり、この半外な空間、今でも外とつながりを、なんて施主さんに提案しているルーツがこんなところにも…。 そうこう、むかしと変わらないね、と住人みたいな方々と話していると、 えらいもんが出てきた。 ライダーの写真館(1994年)。 どこに、すっと1994年のアルバムが出てくる宿があるだろうか。 さすが、旅を大切にする宿。 アルバムには当時来られていた方々の写真が貼ってあった。 あ、なんか見たことあるひとだな、懐かしいな、と思っていると、 ひとつのページで、手が止まる。 そこには、 満面の笑みを浮かべながら、仲間たちと将来について語る青年。 そして、 これからどうやって生きてゆこう、 いろんなことに迷い悩んだ時期に、 北の大地までたどり着き、 あたたかい家族と出会えた 一人の青年の姿があった。

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