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ゆっくりばこ YUKKURIBAKO

ゆっくりばこ

泉北ニュータウンの旧村地域、田園風景の中にある築55年の古民家。
地域拠点としての役割を担うこの開かれた平屋住宅が、
2024年にグッドデザイン賞を受賞した西紋建匠のオフィス「ゆっくりばこ」です。

ときにモデルハウスとして、またときにはレストランやヨガ教室にも__
用途に合わせて様々に姿を変えるオープンなスペースは、
「家という建築的ハードだけではなく、そこから広がる暮らしのあり方をご提案したい」
という私たちの想いが顕れたものとなっています。

good design

ゆっくりばこでの取り組みが
「グッドデザイン賞」を受賞しました

CONCEPTゆっくりばことは

「家で過ごす時間をどうすれば豊かにできるか」

古民家を生まれ変わらせるにあたり、新しい住まいのご提案として地域住民の皆さまに愛される、コミュニケーションの拠点となるような場所にしていきたいと考えました。

建物を囲んでいた高いブロック塀とサンルームを全て取り払い、里山の原風景である雑木達で内と外を自然に仕切りました。

基礎から耐震断熱フルリノベーションを施し、歴史のある外観から想像もつかない程、性能面はしっかりと。初めてお越しになった方は部屋に入った途端に想像と体感温度の差に驚かれます。
瓦屋根には太陽光パネルも搭載し、一年中暮らしやすい自立循環型住宅を目指しました。

ゆっくりばことは

「一つの建物でも、いろいろな側面を持たせることができる」
そんな新しい住まいのご提案として、塀に囲まれて閉鎖的だった古民家はオープンなスペースとして多用途に活用されています。月毎に様々なイベントを開催しておりますので、皆さまもどうぞお気軽にお立ち寄り下さい。

住み開き住宅としての活用

住み開き住宅としての活用

ゆっくりばこは住居でありながら、誰でも使える開放したスペースを持つ「住み開き」の住宅です。職と住が一体となった暮らしを展開しています。

オフィスとして

普段は西紋建匠の事務所として運用しています。
開放的で伸びやかさのある平屋が、ご相談に来られるお客様をあたたかく迎えます。

モデルハウスとして

弊社の持つ高性能住宅の技術を盛り込んだゆっくりばこは、モデルハウスとしても機能しています。夏は涼しく冬はあたたかい、その過ごしやすさをぜひご体感ください。

フリースペースとして

誰でもご利用いただけるフリースペースとしての運用もおこなっています。お料理教室やセミナー、コワーキングスペースなど。ワークショップとして、多くの方にご利用いただいております。

住まいとして

ゆっくりばこは、普段は私たち家族の快適な住宅です。
気密性断熱性の性能が高いので、遮音効果が高く、いつでも心地良い静かな室内で暮らすことができています。

STORYゆっくりばこの物語

Episode
創業、地域とのつながり

  • Story #01

    2012年 独立

    2012年 独立

    ひとりで仕事をやり始めたころ、門をたたいたのが「さかい新事業創造センター」でした。
    何も手元にない中で、新事業として自分なりに考えた末に思いついたのが「堺・泉北 再生工場」だったのです。これは簡単に説明すると「建築の技術を持って地域の建築を再生すると同時に、人とのつながりを構築することでまちの活性化を目指す」というものです。大好きな野村克也さんの再生工事の影響を受けて、構想を練りました。

    この新事業提案で、さかい新事業創造センターへの入居依頼を繰り返し申請しました。
    何度も審査に落ちてしまいましたが、半年後に念願の入居が許され、新事業をスタートさせることができました。

  • Story #02

    2014年 地域との出会い

    2014年 地域との出会い

    堺市泉北再生室主導の「泉北ニュータウン活性化プロジェクト」が始まりました。
    こちらに参加していた私は地域活性化のために何ができるかを考え、泉北ニュータウン内の魅力を発掘できるようタウン内を歩き回っていました。
    自分の住む環境がいかに恵まれているかを理解でき「こんなポテンシャルがある土地なら、使い方次第でいくらでも活性化できる」とのを覚えています。

    そして私がこのプロジェクトで考案したのが、リアカーでだぢじりのように練り歩き、公園でカレーを提供する「だんぢりキッチン」です。
    今でもたくさんの仲間が足を運んできてくれる、素敵なコミュニティーとなりました。

  • Story #03

    2015年 堺市とのつながり

    2015年 堺市とのつながり

    この年から「泉北ニュータウン住宅リノベーション協議会」に参加させていただきました。
    活性化プロジェクトで土地の魅力を仲間たちと発信していく活動の一方で「地域の既存住宅をどのように活かしていくか」という活動もしたいと考えたからです。
    堺市・泉北再生室を中心に、たくさんの参加者が集まり、リノベーション協議会は盛り上がりを見せるようになっていきました。

  • Story #04

    2018年 泉北ニュータウンまちびらき50周年事業

    2018年 泉北ニュータウンまちびらき50周年事業

    2018年になり「泉北ニュータウンまちびらき」という活動が50周年を迎えました。
    もちろん、こちらにも参加しており、ここでは新しく「暮らし はたらき つながる箱」という新事業を提案しました。具体的には東吉野オフィスキャンプさん内の公園で建物をつくり、コワーキングをするといったもの。
    「まちの中で人々が集い、そこで働き、つながることができたら素晴らしい」そんな思いで企画したのです。

    残念ながら実質的な稼働には至りませんでしたが、今後につながる提案はできたように感じています。

    Episode
    構想から中古物件との出逢い

  • Story #05

    2019年1月 ゆっくりばこの構想

    2019年1月 ゆっくりばこの構想

    まちびらきでお世話になった坂本さんが開催されたコワーキングスクールキャンプに参加した際、未来のコワーキングについての話し合いをすることができました。
    その翌日の朝、ホテルのモーニングを食べながら建物のスケッチを描いたのです。
    そう、これがゆっくりばこの始まりです。何度も訂正しながら理想とする建物を描いていました。そして描いているうちに「こんな場所が本当に欲しい」と感じるようになり、物件探しを始めたのです。

  • Story #06

    2019年6月 中古物件との出逢い

    2019年6月 中古物件との出逢い

    理想の建物を手にいれるために、市内の隅々まで探し回りました。知り合いに連絡したり、ネットやSNSで探しているという告知をしたり、とにかく活動していたのです。
    その甲斐あって、知り合いの不動産から「西さん、こんな物件あります」とご連絡をいただけました。

    その物件のロケーションは、思い描いていた環境と非常に近かったのですが、一方でリノベーションには手がかかるように見えました。
    しばらく考えたのち、結果的にご紹介いただいた物件に決めることにしたのです。

    Episode
    ゆっくりばこ着工

  • Story #07

    2019年10月 耐震断熱リノベーション着工

    2019年10月 耐震断熱リノベーション着工

    仕事を始めてから、これまで一人で取り組み続けてきた性能補強工事。
    堺市耐震推進室さんに耐震を、新住教会西支部さんには気密断熱を教えていただきながら、何棟もの中古物件を蘇らせてきました。その培ってきた技術をゆっくりばこで活かすことにしたのです。

    そしていよいよ着工。はじめは不要なものの撤去工事です。
    サンルームや離れの小屋などお庭にあるものは全て撤去。母屋もほぼ柱だけの状態になるまで解体を施しました。

  • Story #08

    2019年11月 耐震断熱リノベーション開始

    2019年11月 耐震断熱リノベーション開始
    基礎工事

    基礎工事

    基礎工事は家づくりの土台であり、強固な家を建てるために大切な工程です。
    平屋でしたので、2階で構造計算するよりはかなりやりやすかったのを覚えています。
    基礎補強を施す部分と、そうでない部分の区別をしっかり分けて、工事費用を詰めていきました。

    外壁工事

    外壁工事

    目指したのは、高断熱高気密による省エネリノベーションでした。
    壁はボード気密、天井はシート気密を施し、気密性を向上させます。
    外壁は、もともとの土壁を残し、蓄熱層として再利用。
    また土壁の外から耐震壁としての構造用合板を施工することで、耐震性も持たせることができます。その上から断熱材フェノバボードを施工し、外断熱の完成です。
    外壁の仕上げ材としては焼杉を採用し、自然素材ならではの風合いを感じながらも耐久性と防火性を兼ね備えた外壁にしました。

    美装工事

    美装工事

    美装工事とは、工事で生じた埃や汚れ、傷などを取り払い、美しい建物へ仕上げる作業です。
    床仕上げは、紀州産の檜と杉のフローリングで貼り分けました。仕上げは蜜ろうワックスでつやのある上品な床へと仕上げます。
    エントランスに入ったところは、コワーキングスペースの本棚としました。
    そして既存床の間の半分を、薪ストーブの設置スペースとし、オフィスながらもくつろげる空間を目指します。

    外構工事

    外構工事

    ようやく外構工事に差し掛かりました。
    あこがれてきたのは雑木林の庭です。
    外構屋さんが石をひとつひとつ丁寧に積み上げ、思い描いていた理想のお庭が完成しました。

  • Story #09

    2020年4月 ゆっくりばこ竣工

    2020年4月 ゆっくりばこ竣工

    現在は自身の住まいであり、西紋建匠株式会社としてのオフィスでもあり、そして地域拠点としてヨガ教室やコワーキングスペースなどのカタチで活用いただいています。

    2020年4月 ゆっくりばこ竣工

    この日のレストランは ベトナム!

    飲食店営業と菓子製造業の許可を取得したため、日替わりでカフェやレストラン、パン教室などもおこなっています。

    中でも、日ごとに異なる国のレストランとなる、「旅するレストラン」の企画が大人気です。

    「これから何かを始めたい」
    そんな方々を応援していきたいと思っておりますので、スタートする場所をお探しの方は、ぜひゆっくりばこへご相談ください。

構想から完成まで8年。
ゆっくりばこができるまでのストーリー
さらに詳しく読みたい方はこちら

#Episode01 創業、地域とのつながり編 #Episode02 構想から出逢い編 #Episode03 ゆっくりばこ着工編 #Episode04 これからのゆっくりばこ編

SPECゆっくりばこの性能

築50年の古民家を現代風にリノベーションしたゆっくりばこ。古くからの景観を変えることなく、また伝統的な「田の字型プラン」の可変性を生かしながら、快適かつ多用途に使える空間へと生まれ変わらせました。

気密性断熱性

気密性断熱性

既存の土壁を蓄熱層として生かしながら、現代の基準に合致するレベルへの断熱改修を実現。ZEHの基準を超えた高気密高断熱性能を持つゆっくりばこでは、夏の蒸し暑さや冬の厳しい寒さを感じることなく、1年中快適な住み心地を叶えることができます。

耐震

耐震

基礎補強、屋根の軽量化などを通じて耐震性能を大幅に向上させることに成功させました。
堺市住宅・建築物耐震改修補助金(評点1.0)を獲得し、万が一の際にも住まえる人々を守ることのできる強さを誇ります。

省エネルギー住宅

省エネルギー住宅

自然エネルギーを上手に活用する日本古来の「パッシブ思想」に基づき、最適な日射取得・遮蔽、そしてエアコン1台で全空間が快適になる空調設計など、持続可能な家づくりに必要なエッセンスを詰め込みました。さらに、ソーラーパネルや地元の伐採木材を活用した薪ストーブにより、エネルギーの地産地消に寄与する「リフォームZEH住宅」でもあります。

ご利用方法

ご利用方法

フリースペースとして各種教室やコワーキング利用が可能です。完全予約制ですのでご利用希望の方はお問い合わせください。

営業時間

平日9:00~16:00 ※完全予約制

コワーキング利用

500円/1人ごと

キッチン使用・教室開催

主催者様 1000円/1日・1回ごと
参加者様 500円/1日・1回ごと

※1か月内のご利用トータル回数が4回目以降の場合は、主催者様は半日2000円、1日2500円、参加者様は500円となります。

ゆっくりばこを通した
地域と
の関わり

“子供達にとってこの街の風景が原風景”
街から街へ、ひとりバイクで旅をした若いころ。
それぞれの街の風景や出逢う人は、それぞれの色を持ち、自分の印象や原体験として記憶に残る。
生まれは和歌山、巡り巡ってたどり着いた泉北ニュータウン。
最初は特にこの街が好きだとか、特別な思いはなかった。
でも子供たちと暮らし、日々の生活を送っていると、ひとつ大切なことに気づく。

子供達にとってはこの街の風景が原風景になるのだということ。

時代は、少子高齢化。それと同時に発生する空き家問題。この街も例にたがわず、そんな波が打ち寄せる。
自分が暮らす街として、何とかしたいとう気持ちが強くなる。
豊かさを追求し続け、もう飽和状態になったようにも見える時代。自分の暮らしの中での豊かさとは何だろうか。建築技術者として、個々の家の良い部分を引き出すプランを考えると、外への広がりを求め、家の中だけではなく外とつながる暮らしを想像する。

ここ泉北ニュータウンは、農が近く、またすぐそばに公園や緑道が張り巡らされ、住環境としては抜群の資源を持っている。日々の暮らしの中で、泉北の緑豊かな「ソト」が新しいつながりの場となることを目指し、
新しい出会いやこれまでの出会いを育てる場が街のあちこちに溢れ泉北が魅力的な住処となることを目指す。

『豊かな暮らし』というものは、こんなものかもしれない。
小さな志がきっかけとなって生業となり、街の中で点として生まれ、それが線となって、やがて面となって地域を変えてゆく。

放っておけばゴーストタウンになりかねない街。
ちょっとしたきっかけ、ちょっとした志で、そこに住む人が地域をゴールドタウンに変えてゆく、
それぞれの『ふるさと』のために。

建築技術者として、
そしてこの時代を生きるひとりとして。

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