デザインと性能と価格と。
家づくりを計画すると、考える要素は多く何を軸に進めるのかは大切なところです。
どんな暮らしをしたいのか、から始まり動線や機能性、使用する材料から設備機器、それらの基礎になる性能があって、そして価格。
それらをバランスよく、その暮らしに合わせて提案するのが私たちの役目です。
家づくりの価格について
一世一代の買い物である家づくり、そこにはどんな費用が発生してくるのでしょうか。
家づくりは「家を建てる」ことのお金に気を取られがちですが、実際にかかる費用は引越し費用や新居での家具代など、建築費以外にも諸々費用が発生します。
そんな家づくりに伴う費用についてご紹介します。
家づくりにかかる費用内訳
家づくりの費用は、土地代を除いて大きく分けて3つに分かれます。
- ■ 本体工事費:7割
- ■ 付帯工事費:2割
- ■ 税金・諸費用:1割
- +土地代

- 本体工事費
- 一般的に建築坪単価といわれ、基礎工事費や内装外装工事費など建物本体の建築費用を指します。
- 付帯工事費
- 家を建てるための建物以外にかかる費用で、地盤調査や改良工事費、太陽光発電システムや空調、外構工事費などです。
- 税金
- 家を建てるためには様々な税金が発生します。代表的なものは不動産所得税、登録免許税、印紙税、消費税があります。
- 諸費用
- 登記費や各種保険費、住宅ローン手続き費、引っ越し費などです。

家づくりと価格のバランス
お客様ごとに異なる家づくりだからこそ、ご予算に応じた建材や素材のご提案ならできる限り尽力させていただきます。
建材や素材を細やかなところまで選べる柔軟性の高さは、まさしく注文住宅ならでは。
性能を何より重視したい方や、コスパ重視の家づくりをしたい方、素材を重視したい方など柔軟に対応いたします。
わたしたちは、そんなお客様一人ひとりのご希望やご事情に合わせた、オーダーメイドの家づくりをしています。

規模と価格
当然ですが、家の大きさによって価格が増減します。計画当初は、お家のボリュームで総予算を考えながら進めます。新たに不動産を取得するとなると、不動産の価格がベースとなって敷地に建てることができるお家の大きさを検討。建蔽率や容積率によって、最大取得できる容積が出てきますが、それ以下で建てることができる大きさが決まってきます。
何を希望するかにもよりますが、ここで大切なのは「ほどよい、ちょうどいい大きさ」を決めることです。家族構成上の必要ボリュームの最大限の大きさは必要なく、機能的で無理のないプランができるかどうか、ボリュームと予算を考えながら構成を検討します。小さな家というと手狭なイメージもありますが、必要十分な条件が整ったプランができると、余計な予算をかけなくても済みますし、今後のメンテナンスについてもメンテナンス必要な範囲が絞られるわけですから、有利に働きますよね。
しっかり、家族構成や今後のことも考えながら、予算、ボリューム、プランを検討していきたいところです。

性能と予算
高性能住宅を目指すことは当然ですが、こちらも求めれば求めるだけ価格的には上昇する要素が多くあります。ただ構造のように、そもそも家としての性能を担保するべきものとしては、価格を落としてまで選択すべきことではありません。耐震の考えは必須です。次に、省エネや創エネについての価格は増減があります。断熱仕様については、G2レベルは必要最低限なレベルなのでこちらもこれ以上下げることはありませんが、G2レベルよりも上のレベルを目指すことはぜひ検討いただきたいところです。創エネについても同じく、太陽光発電システムや蓄電池など、これらはイニシャルコストとして発生する反面ランニングコルトが下がり長期間のスパンで考えた場合を検討する必要があります。また省エネ性能の断熱やエネルギー消費量を考えるにあたっての空調計画、換気システムの導入なども一緒に検討すべき項目になります。

仕上げと予算
外部、内部と様々な仕上げがあります。
無垢材の板材、フローリング、壁仕上げ材の漆喰や珪藻土、外壁の焼杉や左官仕上げのそとん壁、塗り仕上げでしたらSto(シュトー)等、お家によってさまざまなこだわりの上で決定されます。これらの材料を検討するにあたって、考えるべきことは経年変化やメンテナンスのことです。外壁などでしたら、軒の出など設計から関連することもあります。価格は安くて高耐久な仕上げが良いですが、デザイン性や質感などの関係も多くあり、いろんな条件の中で、価格と連動しながら検討すべき項目になります。

設備と価格
ボリュームや性能、仕上げと決まってくると、価格的に増減があるのが住宅設備。
西紋建匠では、お施主様とショールームをまわり、各メーカーの使い勝手や素材、メンテナンスなど確認しながら検討を進めます。最近よくあるのが、食洗器と洗濯乾燥機の導入のお話です。食洗器は、海外製、ミーレやボッシュなどの大型食洗器が人気です。また洗濯乾燥機は、ガスによる乾太くんに人気があり、オール電化にしようにもかかわらず、ガス乾燥機を入れるがためにガスを引き込むこともあります。
これらに共通するものとしては、時短です。お家は家事をこなす場でもあります。暮らしの中で上手に、きれいに家事ができ、それがしかも時短であるなら、時間をお金で買うではないですが、魅力的な部分が大きいと思います。

外構と価格
「建築費のコストが決まって、あとは外構」ということになりがちですが、ここは最初から外構工事、特に造園の予算は確保しておきたいところです。豊かな暮らしを考えたときに、豊かなものは外からやってくる、という考え方が好きです。光にしても風にしても、外から入ってきます。そんな外部と内部をつなげるのがデッキや外構、植栽です。四季のある日本で住まいを検討するにあたり、性能値では決められない外とつながりを積極的に検討していきたいところです。

予算とその後の暮らし
「家づくりの予算計画は、理想の暮らしと予算とのバランスを考えることが大切です。頭金の支払いはいくらまで可能か、その後何年も支払っていくローンは、毎月いくらくらいであれば負担がないか。そういった先々の自分の予測できる収入と負担額をしっかりシミュレーションしていきます。イニシャルコストとランニングコルトのバランスを考えて、将来の支払い額を抑えられるように工夫することも一つの手段です。その後の暮らしを余裕のあるものにしていくために、無理のない返済計画を実現できるよう西紋建匠がサポートいたします。