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2025.03.04

長期優良住宅

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新住協関西プレゼンツYouTubeライブ、毎週月曜日20時から、今回の視聴者さんからのご質問に長期優良住宅に関していただきました。ご質問では、現在長期優良住宅で建築された後、大規模修繕としてどのような内容のことをするか?家の傷み具合にもよるが、スケルトン状態にしたりAPW430とか佐藤の窓のような高性能な窓でもその時に取り替えるのですか?という内容でした。私の方が、現在リフォームとして長期優良認定のリフォームはどのような内容なのか、と勘違いしてしまって笑われてしまいましたが、スイマセン。ま、でも長期優良認定は今基本となるべき申請、性能でもありますのでいずれにしても今後の家づくりにとって大切な要素となってゆくと思われます。

新築工事にあたり長期優良認定を取得するということはかなり増えてきまして、私のところでも新築の場合は面積規定がクリアできないという理由がない限りマストでさせていただいています。私がYouTubeライブでお話させていただいた長期優良住宅のリフォーム版も、少しずつ増えつつあります。紹介させていただいたお家は令和2年度長期優良住宅化リフォーム推進事業に採択されたお家でした。早いですね令和ってこの前始まったと思ってましたが、もう令和7年なんですね(笑)。なので5年ほど前になります。まだ5年前は、長期優良のリフォーム版ができたころだと思いますが、補助金も充実されていました。こちらのお家も堺市内で中古住宅を一緒に探して、あ、これだ!となって問い合わせして、不動産が決まるという流れでした。ただ、当時の不動産や建築工事費について思い出してみると、それぞれ500万円くらい今より安いのでは、と思えるくらいの金額でした。

築30年程度だったのですが、おそらく当時設計事務所さんが丁寧に設計された物件で、規模感としても30坪程度でしたので、工事に手を入れやすいお家でした。性能向上としては、耐震性、省エネルギー性、劣化対策、維持管理・更新の容易性など、新築と変わらない項目です。リノベーションですから、計画、工事前にインスペクションを実施して、詳細に現場を調べます。この4月から建築確認申請が4号特例縮小によって、リノベーションするときに確認申請を提出しなければならないという流れになり大変なことに、と言われていますが、長期優良認定リフォーム版を経験してしていると、それほど違和感なく入ってゆけそうですね。お家を耐震補強計画して、評点1までもってゆきます。おそらく窓が取りついている壁以外はほぼ耐震壁となってきます。そのなかで全体のバランス、4分割法などをみながら、N値計算をして各柱の引き抜き金物の強さをみて引き抜き力が大きすぎないように調整してゆきます。省エネ計算に関しては、こちらのお家は、建築物省エネルギー性能表示制度BELS申請で、この住宅の設計1次エネルギー消費量は23%削減まで持って行きました。ZEH基準の20パーセントはクリアしていますね。ただ、中古住宅をみたときに、長期優良認定が取得できるかどうか分岐点になるのは基礎高さです。地盤から基礎天端まで30cmを切ってしまうとどんな措置をしても認定されなくなってしまうので、要注意です。

新築の長期優良認定も項目は同じ項目ですので、今後30年、50年経過したときに大規模修繕の時期が来ます。その時にどれくらいの修繕工事を実施しないといけないのか、というお話になってきます。基本劣化部分をメンテナンスする形になりますので、外部の屋根や外壁、基礎がメインになってきます。あとは設備関係の電気や水道関係でしょうか。ただ、30年や50年、まったくメンテナンスしないお家と、時々的定期に塗装などメンテナンスを実施しているお家では劣化状況が変わってきます。たとえば外部木部は、木自体が劣化してスカスカにならない前に塗装で保護してると劣化スピードを格段に遅くすることは可能ですね。なので、日常の中では難しくてもある程度定期的に劣化具合を確認しながら手を入れてやるという作業が大切なのではないでしょうか。ご質問にあったAPW430とか佐藤の窓のような高性能な窓についても、やはりアルミシングルガラスの窓よりもかなり重くなってきています。吊り金具や敷居レールなどの確認はぜひ実施してゆきたいところですね。

昔は、家の寿命って30年でって言ってた時代がありました。いわゆるスクラップビルドの時代ですね。そんな時代を経て、いや良いものを作って長くもたせる家づくりとなってきました。例えば、日本の家の性能自体にこだわってグレードを上げて創エネしてCO2の削減を目指す動きは当然なんですが、家を建て替え立て替えするのではなく一回作って長くもたせることも、ライフサイクルCO2(建築物などの建設から廃棄までのライフサイクル全体で排出される二酸化炭素(CO2)の総量を評価する手法)を考えたときに非常に有利に動きます。そんな中、長期優良認定の意味は大きく、それぞれの家に履歴として残してゆくことで皆が安心に中古住宅を取引できれば、家を造っている者としても非常にうれしいことです。

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