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2025.03.14

手描き図面

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新住協関西プレゼンツYouTubeライブ、毎週月曜日20時から、今回の視聴者さんからのご質問に手描き図面に関していただきました。ご質問では、手描きの図面を見るのが好きで、味のある手描き図面を見てみたいです、とのことでした。

いいですよね、手描きの図面。有名建築家や住宅作家の方の本などを読んでいるととっても美しい手描きの図面やスケッチが数多く出てきます。過去、設計事務所さんの図面でも、すべて手書きでされている設計事務所さんもおられました。最近では、実施設計まで行くとCADを束今津が、最初のゾーニングやプランニング、または現場での納まりの打ち合わせや図面確認時に手描きで進めさせていただいてます。大学卒業後、堺東の設計事務所に就職させていただきました。もう30年も前の話になるんですね(笑)。その頃、やっとCADが出始めたころで、所長はじめ皆でCAD習得に励む時代でした。その時の図面はすべて手書きで、所長が矩計図、所員さんが展開図、そして私が平面詳細図を書いていました。何度の描いては消してしてたので、トレーシングペーパーはぼろぼろになっていきました。印刷は青焼きです。今は存在しないんでしょうね。青焼きされた図面が、線が青くなるのですが、また鉛筆で書きやすくて見やすいんですよね。と、懐かしいい話になってしまいましたが。

手を使って描く、ということはそのスケール感をつかみやすく、まさに練って造っている感じです。こうなったらいいな、とか、こう見せたいとか、考えながら描きます。時には色付けでアクセントにしたり、その感覚、感性は大切だと思います。最近では、CAD,パースが当たり前になってきて、図面を検討するにもCADを駆使しながらする時代ですが、やはり、紙と鉛筆で構想を練り、頭の中のイメージを整理しながらあらわしてゆく道具としての手描きは残されるべき手法です。パズルではなく、有機的というか、造形してゆく中での手法は、手描きなんです。

今、旧堺市消防署でリノベーション工事をさせていただいてまして。そこは、昔消防署として使われていた鉄筋コンクリートの建物です。ほかの場所に消防署が移動したので、空き家を活用するために工事に入らせていただいてます。木の看板を設置したり、またイベントも開催されていて、扉をDIYで塗装するイベントだったとか。また今回、コンクリートの床に人工芝を施工させていただきました。工事の打ち合わせの際、コンクリートの床には、DIYイベントの時に描かれたスケッチが残っていました、チョークを使って描かれていました。昔、住宅街でも、道路にこんな手描きイラスト見かけたよなって懐かしく思いました。

どんどん便利になる未来ですが、アナログな世界観も大切にモノづくりをやっていきたいものです。

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