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2017.03.28

堺市 大きなピアノのある家 耐震断熱リノベーション工事

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【堺市住宅・建築物耐震改修計画設計補助金交付申請物件】
【堺市住宅・建築物省エネ改修補助金交付申請物件】
【堺市住宅・建築物耐震改修補助金交付申請物件】

解体工事が進む。
以前の住空間は一変した。

基礎、柱、梁、屋根の下地まで、あらわになった。
こうして見てみると、やはり柱は細く、横の力に対応する壁面が明らかに不足していることがわかる。
地震が起きることを考えると、少し怖さを感じながら、補強工事の段取りをした。

こちらのお家は、何度か増築されている部分があるようで、その取り合い等、解体してみないとわからない部分が多くあった。ここは、昔外部の土間であったように思う。

平屋が大半を占める中、一部二階建て部分がある。
この二階建て部分が、今後なかなか難しい部分となる。
やはり、平屋に対しての耐震力と、二階建て部分の耐震力では、必要とされる係数から違うため、二階建ての部分の方が多くなり、また、総二階、プラン的にもできるだけ壁面を設けたくない部分であったため、耐震設計上は、これしかない、という形になった。

ただ、この二階建ての部分の方が、築年数は浅く、構造的にはしっかりしているように思った。

そして、在来浴室部分。
だいたいコンクリートブロックを立ち上げている場合が多く、耐震壁をとるのは難しい部分である。
できないことはないが、いったん基礎と上部構造を解体してから再度新設となる場合が多く、全体的なコストのことを考えると敬遠しがちである。ただ、この部分で耐震壁を設けなくても、全体的にバランスの良い耐震壁のバランスが求められるため、難しくなることが多い。

ほぼ、解体工事が終わる頃、現場ですべての構造部分を確認。
この確認を極力早くすることが、今後の現場運営につながる。

もちろん、着工前に耐震設計を実施するが、やはり既存構造体がどう配置されているかを明確につかんでからが本番、ここで耐震設計の最終決定をすることになる。
まずは、基礎工事を着手するにあたって、どのように基礎を配置するのかはもちろん、そのあとどのように構造体を配置、耐震壁を効かせるかを前提に、各部詳細確認、再度耐震設計を実施する必要がある。

そんなプロセスを踏まえながら、基礎工事の着工。

各部、設備配管等の逃げ工事。

土間を締め固めた後、防湿シートの敷き込み。

昔の家は、土間コンクリートを施工していないことが多く、だいたい土間コンクリートの施工をすることが多い。

次に、基礎配筋工事。

耐震設計された基礎図面に対して、きっちり施工してゆく。

ここで、堺市耐震推進化室さんに来ていただき、基礎配筋の検査。

基礎の既存構造体との接続まで、詳細に検査していただいた。

コンクリートの打設。

基礎配筋部に対して、丁寧にコンクリートを打ってゆく。

まだ全体工期的には、序盤。
しかし、建物の最重要といってもよい基礎工事。
確実に、工程を進めた。

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