美木多の家 竣工
【私の居場所。】
暮らしの中で、どこで過ごすのか。
メインのリビングやダイニングや、ワークスペース、階段など。ステイホームの中では、少し距離をとりたい時もあるかもしれません。
そんなことを考えながら、家づくりを計画してもおもしろいと思います。
【乗り物と建物。】
いろんな施主さまとお話しさせていただいて、たくさんの家への思い入れやこだわりを聞かせていただいたり、教えていただいたり。
そんな中で、こだわり、趣味として多いのが乗り物。
車であったり、バイクだったり、自転車だったり。
乗り物と家との関係、外観デザインにも大きく影響を与える及ぼすところ。それがうまくカタチになった時、らしさが溢れる家になります。
その感覚を、温暖差に置き換えて考えます、リビングから廊下に出た時、トイレに入った時、浴室に入った時には、その寒さは当たり前でしょうか。
そうではなく、きちんと計画、施工をすれば、吹き抜けを計画しても、温暖差ない、つまり温熱のバリアフリーが得られ、
居室ではありません、が、朝のバタバタした時間帯、夜のゆっくりな時間帯、支えてくれるのは、
【外壁の仕上げ。】
デザイン性、メンテナンスや納まり、予算。
こちらも、たくさんの要素があり、何を外壁の仕上げにするのか、大きな課題です。
湿式でいくと、左官や、左官下地の上に塗装の吹き付け。乾式でいくと、
窯業系サイディングから、板金サイディング、また板金で葺いたり、そして今回の板張り。
この1週間は、あ、暖かくなってきたな、と思うことがしばしば。
春、春ですね。
ここから、周りの緑が一気に芽吹き始めます。
窓を経て、そんな季節と共にする暮らし、いいですよね。
影があるから、光が差し込む。
そのメリハリが効くと、空間は豊かになると思います。
【デザインと性能と価格と。】
家づくりを計画すると、考える要素は多く何を軸に進めるのかは大切なところです。
どんな暮らしをしたいのか、から始まり動線や機能性、使用する材料から設備機器、それらの基礎になる性能があって、そして価格。
それらをバランスよく、その暮らしに合わせて提案するのが私たちの役目です。
【暮らし方、プラン、デザイン】
住まい手のこだわりを、存分に取り入れたいところですが、収納についてしっかり考え、想定しておくことはとっても大切なこと。
最近特に考えるのは、衣類の動線。
浴室で脱いだ服が、洗濯機に行って洗濯され、乾燥機か干されて、収納され、また着る。当たり前の流れですが、それをどこでどのように暮らしに当てはめてゆくのか、いろんな家族のこだわりが、発揮されるところです。
上棟作業時、構造的な耐力の確保することの確認はもちろん、始まるのが気密施工の確認。
天井、壁と、ひとつひとつその後の気密施工の確認を大工さんと一緒に細かく打ち合わせしながら、棟上げ作業を進めてゆきます。
【これがいわゆる、棟木です。】
構造体が組み上がった時が美しく、これが構造美の基本だと思います。
ここまで来たら、とりあえずホッとするものの、ここから屋根仕舞いが、またひとつの壁です。
【レッカーが動き出しました。】
一階の柱は、大工さんから建て入れして、大きな梁をレッカーが丁寧に大工さんの指示のもと一本一本吊り上げてゆきます。
このレッカー運転手さんの技術も素晴らしいですね。
土台敷が完了後、これから棟上げ外構始まります。
今回美木多の家では、土台敷の日に、大工さんが頑張って柱建てまでひとりでやってしまい、ものすごく段取りが良いスタートです。
【着工前の敷地状況。】
みかん畑の木を伐採、次は上空の電線移設でした。以前は畑だったため、上空を電線が飛び交ってましたが、住宅新築するとどうしても電線が当たってしまい、移設していただくことになりました。事前に関西電力さんと綿密な打ち合わせ。電線って、よく見るといろんなところからたくさんの電線がやってきて、またこっち行ったりあっち行ったり…。
なかなか大変な工事のようでしたが、スムーズに移設完了となりました。