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2025.05.23

学生のころからの夢

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ゆっくりばこに、関西大学の大学院生が来てくれました。

これから、修士論文に向けて作業を進められるとのことで、課題としては、ニュータウンと農村地域。
全国各地、ニュータウンはたくさんあるのだけれど、泉北ニュータウンの特徴は、ニュータウンの狭間に農村地域があること。泉ヶ丘と栂美木多、栂美木多と光明池の間、そこには、豊かな農村地域があり、地元では旧村と呼ばれる地域で、この農村地域がどのようにニュータウンと関わって存在するのか、そのあたりが論文のテーマで進めてゆきたいとのことでした。

このゆっくりばこも、厳密にはニュータウン内ではなく、少しニュータウンから外れた農村地域にあります。農村だけあって、畑や田んぼが多くて、四季折々の景色を愉しめ、もちろんそこで作られた農作物をいただくこともできます。

ニュータウン、つまり新しい街と訳された地域は、開発から50年経過して、当初の目的であったベッドタウンとしての役割が年々変わりつつあります。
一極集中、街でしか働けない時代ではなく、地域、ローカルでいかに豊かに暮らす事ができるのか?または、働き、楽しむ事ができるのか、新しい生き方を模索する過渡期を感じます。
いろんなことに多様化が求められ、やりやすいことも、逆にやりにくくなってきたこともあるのがいまの時代。
それでも、何が自分にとってベストな生き方なのか、取捨選択しながら生きて行けるのもいまの時代だと思います。

泉北ニュータウンの特色である、近くに農村があることや、たくさんの公園を結ぶように巡らされた緑道。この地域で、循環しながら暮らすには十分な環境であるように思います。
職住一体、もしくは近接、地産地消など、
昔の日本がおそらくそうであったような原風景に憧れながら、自分たちの暮らしや、地域近況に、ゆっくりばことして少しでも寄与できればうれしい。

もう、30年も前、
関西大学工学部建築学科時代に、
卒業設計では、コミュニティのあるユースホステルを設計した。
旅人と旅人がそこで巡り合い、文化や習慣を交錯することで生まれる刺激。そんな想いがクロスする場に憧れていた学生時代。
30年経った今、あるニュータウンで、ひっそりとですが、小さなコミュニティを形成しながら進める地域活性化。いろんな人と巡り合いなら、自分たちがどうあるべきか考える日々。
青春の想いは、まだ色褪せることなく、
この胸の中に在る。

卒業設計の頃からの挑戦はつづく。

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