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2019.10.18

バーベキューと外構工事。

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先日、今年最初にお引渡しさせていただいたお施主様に、バーベキューにお誘いいただきまして、お伺いしてきました。
お引渡しさせていただいたのは、今年、まだ冬が終わって間もないころ、あれからどのようになったのか。
暮らしの様子も同じですが、外構は植栽が伴い、竣工した時から様子も変わります。
お肉大好きなので、それはそれでたのしみなのですが…
それと同じくらい(ふつうはそれ以上にと書くのであろうですが)外構がどのようになったのか楽しみだったのです。

着工前、この隣地の公園(森?)が今回の設計の大きなポイントでした。
道路から、宅内にどうアプローチするのか。
この森に入ってゆくようなアプローチがいいな、と考えていました。

前面道路からは、このような形になり、住宅の間口と、側面から入るアプローチの幅と、ぎりぎりまで検討しました。

おそらく2階からも、この森が効いてくる、そんなことを実感した上棟作業。

切妻ファサードです。

さて、外構のデザインなんですが、
あまり作りすぎない、自然のままなガーデニングを目指しました。
が、それが結構難しい、なんせ、作るんですから…。

まず、アプローチ。
最近では、よく採用するのですが、コンクリート平板です。
コンクリート平板というのは、600角で作られたコンクリートの板を並べてゆくもの。
このイメージがヒントになっているのは、私が青春時代をすごした北海道、美瑛にあります。

美瑛といえば、素晴らしいい畑のランドスケープ。
若いころは、この風景に入り浸れるように、北海道の農場で働かせていただいていました。
そんな思いでもあって、行った北海道旅行で見つけました。
bi.blé (レストラン ビブレ) さんです。設計は内藤廣さん。

レストラン、パン屋さん、宿泊施設も一緒になった複合施設。
美瑛のランドスケープを取り入れた外構は美しい。

このアプローチが好きで、とても印象に残っています。

このアプローチデザインが、いたるところに使われています。
よく見ると、現場でコンクリートを打っているみたいです。

作るものは作るで、それをしっかり表現する。
この感じが好きです。

そして、アプローチの次は全体の外構イメージ。
ここは、外構屋さんと植種について、かなり打ち合わせしました。
下草にもいろいろ種類があって、それらをどう混ぜてゆくか、メンテナンスのことも踏まえて検討しました。
僕に中の自然なガーデニングのヒントは、これも若いころに放浪したヨーロッパ フランスにありました。

フランスの郊外、確かバスで行ったような、もう一回行ってみ、言われても絶対いけない…
カルティエの本社ビル。

このビルがものすごくかっこよくて。

外構、アプローチは、至って自然な感じで。
奥に、とても幾何学的なビル。
そして、その中でも大好きだった裏庭。
行ったときには、ちょうど音楽会が催されていて。

この感じ。
地肌は、雑草かなにかわからない、地面が見えているところもあって、何年も経ったいまでも、このイメージは忘れられません。
長くなってしまいましたが、僕の外構デザインの目指すところです。
足場も解体され、着工!
僕のわがままを聞いていただき、工事してくれるのは、ライズ工房の浜地さんです。

外構設計段階から、検討してきた設計案を、再度現場にて細かく確認してゆきます。

これが、コンクリート板です。
アプローチに並べてゆきます。


出来てしまうと、簡単にコンクリート板が並べられているように見えるのですが、
現場施工は結構大変で、配置、勾配、すごい精度で仕上げてくれます。
アプローチができてきました。

森から見ると、こんな感じです。
結構鬱蒼と茂っていますが、暮らし始めると、子供たちはここで走り回って遊ぶんだろうな、と思っていました。

裏庭のデッキ。

そうそう、ここでバーベキュー!の予定でしたよ。
玄関ポーチは、モルタル墨入りです。


あと、この門柱も好きです。
鉄骨やさんにお願いして、H型鋼を加工します。
Hの面の部分に表札やインターホン、照明を入れてゆきます。

そのH型鋼に塗装するのですが、そこで登場するのが、『ポーターズペイント』
黒く塗装しますが、経年変化で、うまく錆びるようになっていて、この風合いはとてもきれいです。

そして、竣工。
植栽は、植えましたが、まだ竣工時は少し寂しい感じ。

下草も、点々と植えています。これが、今後育ってゆく予定でした。


そして、竣工から、春、夏を経て、いよいよバーベキューです。(お肉をお待ちの方、すいません、長くなってしまいまして…)
植栽も、下草も育ち、あったかいイメージになりました。

一時期、下草が大きくなりすぎてしまったこともありましたが、このコンクリート板が少し隠れるくらい。
自然な感じです。

施主さんのご友人と、いっしょにバーベキュー。
あの空き地な感じは出てるでしょうか。

森では、子供たちが走り回ります。

施主さんといっしょに造ってきた家で、皆さんが穏やかに暮らしていました。
最高のバーベキューとなりました。
ありがとうございました。

あ!
お肉の写真撮ってくるの忘れた、
すいません…(笑)

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