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2016.06.23

スイスからコルビジェそしてリノベ学校へ。

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先日、堺東から泉北ニュータウンへ帰ろうと電車に乗ると、偶然泉北で一緒に活動している知人に会った。
電車の中で、いろんなことを話していると、いま新婚旅行を計画されているようで、候補地として、スイスがあがっているそうだ。
スイスか。
もう何年前だろう。
昔にはなるが、鮮明に記憶に残る旅だった。

スイスに入ったのは、イタリアは水の都ヴェネチアから。
夜行列車で向かった。

結構、英語がつながりにくく、苦労した覚えがある。
でも、電車の旅はいいものだ。

目が覚めると、辺りはうっすらと明るくなってきたころ。
昨晩の風景とは、全然違う風景に覆われていた。

途中、氷河急行に乗り換える。
緑と、真っ青な空の青と、この赤がよく似合う。

一面に広がる農村風景。
昔ながらの風景が今もなお維持されていた。
そして向かったのは、サンヴェネディクト教会。
ピーター・ズントー氏の設計。

この建物はそう古くはないが、周りとの調和ということを考えると、素晴らしい。

木造であったが、初めて見たような構造美。

建物のいたるところ、細部まで研ぎ澄まされたディテール。

そして、宿泊したのは、温泉施設のあるテルメ・ヴァルス。
同じくピーター・ズントー氏の設計である。
こちらは、屋上緑化し、やはり別な方法でまわりの環境に配慮されていた。

ホテルから散歩しても、ひとつひとつの建物が美しく、いずれも街に調和したデザイン、質感であった。
旅は、この後フランスへ抜けるのだが、フランスといえばコルビジェ。

その中でも、印象に残っているのがマルセイユ。
ユニテ・ダビタシオン。

18階建て、鉄筋コンクリート造。
全337戸1600人が暮らせる巨大集合住宅。

その中の一つを見せていただく機会を得た。
そう広くはないが、機能的に作られていた記憶がある。

僕たちが宿泊したホテルの客室。
思い出の一枚である。

この旅を終えて、何年か経ち、泉北ニュータウンに住むことになった。
そして、縁あって階段式住宅に出逢った。
設計は、坂倉建築研究所。
開設者の坂倉準三氏は、コルビジェの日本の3大弟子として有名だ。

使い古されたものをリノベーションした。

住戸間の関係や、プランは機能的で、工夫されているのがよくわかる。
また、このような建て方は現代では難しいのかもしれない。

子供たちが大きくなるにつれて、リフォームを繰り返し、まだまだこれからなのかもしれない。
もちろんお金の面では大きいかもしれないが、リノベーションのメリットといっても、一言では表しきれない。
また、個々の住宅にとってのメリットのほかに、街並みとしてのメリットも大きいのではと思うことがある。
この街も、50年の時を経て今に至る。
街が人々の記憶や思い出に残り、たくさんの人にとってふるさとと呼ばれる街に育ってきた。
そんな街を、壊して新しくつくるのではなく、古いものを大切に使いながら継承してゆくことができる。
こんなことも、リノベーションの大きなメリットなのかもしれない。
そんな街で、いよいよ今週からリノベ暮らし学校が始まる。
携わらさせていただくことを幸せに感じる反面、責任感のようなプレッシャーも大きい。
頑張ろうと思う、この街のために。

大阪府 堺市 泉北ニュータウン の 設計事務所 中古ストック を活用した 木の家 マンション 自然素材 耐震 断熱 リノベーション 西紋一級建築士事務所

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