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2025.03.12

マイホームブルー

  • イベント

新住協関西プレゼンツYouTubeライブ、毎週月曜日20時から、今回の視聴者さんからのご質問にマイホームブルーに関していただきました。ご質問では、家づくりが終盤に差し掛かり、ああすればよかった…と後悔ポイントがあるそうです。それが、1年前は良いと思っていたことが家の完成が見えてくるにつれ、まったく真逆の方が良かったと思うようになられたそうです。後悔ポイントを考えすぎると、どんどん気持ちが下がってきてしまうそうです。そんな後悔ポイントとの付き合い方、マイホームブルーに関するエピソードを教えてください、とのことでした。

確かにありますよね、建築に限らず。日用品から洋服、食事もそうだし、つまり衣食住、生きてゆくには決断の連続なんですよね。私が建築を計画し造っていても、後から考えたときにどうであったか、それはそれでじっくり検証しなければならないポイントかもしれませんが。物事を決めるにあたって、どのよなプロセスを踏んできたのか、は大切なポイントのような気がします。住宅建築にあたり、最初に敷地があって、その時は敷地の大きさや方角、周りの環境、状況の条件が与えられたところから設計が始まります。最初は大きなゾーニングから始まるのです。また、外観のイメージや耐震、省エネ設計なども最初の大きな割り振りの時点で型として持っておくことになります。そこから、暮らしの条件を考えながら、自分らしいプランや動線、収納などもこのあたりで詰めていって、そこから設備や仕上げなどを色付けしてゆくように検討します。そして根っこにあるのが予算のこと。予算限度枠を考えながら、その性能や設備、仕上げについても連動しますので、これだけというより、徐々に全体的に決めてゆく感じになります。

そんな中、決定事項にするととてもたくさんの項目になりますが、一つのことを決めるためにいろんな条件を考えながら、でもここで大切なのが優先順位。すべて採用、すべての項目で100点!って言うのは難しく、ひとつの決めごとに関して、その長所と短所があります。それがよかっても、この面に関してはあまりよくなかったり、なので、決定時に優先順位を考えながら決定してゆきます。設計段階においても、やはり決定項目が巡回します。以前決めていたことが変工になり、しかしまた元の形に戻ってくる形ですね。

マイホームブルーとして考えたときに、おそらく以前決めた項目自体ではなく、その時のバランスや優先順位に変化があるかもしれません。ただ、優先順位などが変化したとしても、それぞれの項目にはメリットデメリットがあるわけですから、あまり悲観的になる必要はないようにも思います。家づくりの中で、あー、この方が良かったなって思うということは、これまでのプロセスの中でしっかり考えられてきた証拠なのかもしれません。決めて作ってゆくのはハード、そのモノです。その器の中で展開する暮らしはソフト、だとして。もしソフトでカバーできるものであったら、そこをカバーできるように工夫したり、ソフトを考えてみたり、型にはめられた暮らしではなく、住まいと一緒に暮らしを楽しんで年月を経てゆきたいですね。

以前に決めた自分がいて、それを今見ている自分がいる。もう一度以前の自分のことを振り返って、家づくりのプロセスとして誇りに思えれば最高だと思います。

「過去は最善」ですから。

 

 

 

 

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