DJブース
先日、DJブースの組立・塗装のお手伝いに行ってきました。
大工さんは瀧澤大工さんです!
幅の広い肉厚の板ということで タモ集成材を使用し、上記の図面をもとに製作していきます。
板に溝を掘り、接着剤とビスで固定していきます。
少しのズレもあってはいけないので、溝にしっかりはまっているか、板が斜めになって固定されていないかなど、大工さんと隈なく確認しL型クランプで固定しました。
クランプで固定後、コンベックスで測定し最終チェックを行いました。
測定後の数値に狂いはなく、図面通りの仕上がりとなりました。
大工さんの仕事は素晴らしいと思いました。
余談になりますが、床に寝かして組み立てたので、固定するときは立てないといけません。
ですが、ただ立てるだけなのに一苦労なくらい重量のあるDJブースでした。
後日、接着剤が乾いたあと、クランプを外し塗装をしていきます。
隅の部分や取手用の孔、配線孔などの塗りづらい部分を注意しながら塗装開始です!
ポイントは、液だれするので上から塗っていくこと、塗るときの方向を一定にすることです。
下から塗ってしまうと上を塗ったとき、液だれを起こし塗りムラの原因となります。
塗るときの方向は基本、木の方向に合わせます。
一つの木の面に対し、縦向きや横向きなどまばらに塗ってしまうと、塗りムラの原因や乾燥した後の見栄えが悪くなってしまいます。
塗っていて難しかった所は、ブースの中を塗るのが大変でした。
150㎜の内部は見えづらいので、塗り残しが無いよう、ライトで照らしながらの作業となりました。
その下は、ブースの中に入って作業をしたので塗った部分を触らないように、天井部分は特にムラができやすかったので何度も刷毛でなぞりながら作業しました。
塗装前と塗装後では、こんなにも木目がはっきりし色味も変わります。
全体の写真で見ると、存在感が全く違います。
とても味のあるかっこいいDJブースとなりました。
塗装がしっかり乾いたら、施主さんのお宅へ運び入れます。
運搬は大工さんや電気屋さんがお手伝いしてくれました!
玄関からは入らなかったので、庭にまわってリビングの窓から搬入しました。
実際に使用している写真を送っていただきました。
想像していたより大きかったとの感想をいただきました。
これからも大事に使ってもらえたらと思います!
家具は実際に使ってみて初めて使い勝手がわかるものだと思います。やはり想像と違った、図面で見るより大きく感じるというのは最初こそ感じると思いますが、ずっと使っていると自身に馴染みよいものになると思います。
人それぞれに合わせたものを造れるというのが造作家具の魅力だと思います。
これからもたくさんの方に喜んでいただけるような物造りをしていけたらいいなと思います。
小坂 美緒