ヒアリングシート
昨日の、新住協関西youtubeliveで、ヒアリングシートのお題をいただきました。家づくりを始めるにあたってどのような質問をするか?ヒアリングする時にどんなことを考えてますか?といったお題でした。新住協関西の工務店でそれぞれどんな内容のヒアリングシートを使いながら会話であったり質問であったりを進めてゆくのかを説明させていただきました。普段、私たちがさせていただいているものとは少し違った部分もあり、とても新鮮に感じて勉強させていただきました。これからの家づくりにあたって、お客様の情報から始まって、どんな暮らしを望んでいるのか、またどんなものやデザインがお好きなのか、もしくは、それぞれの工務店のメリットなども添えながら会話を進めてゆきます。特に最近では構造や省エネ性能を基本としていることもあり、プランに関連することを先に告知するなど、確かにそこに縛られる部分はあり、先に前提条件として押さえておくことが良いと考えています。家づくり、プランから動線、素材感や雰囲気、デザイン、基本は全く1からのスタートで、ある程度型にはまった部分や条件上そうなる部分はあるにしても、やはり最初は大きな構成、ゾーニングからプランをはじめ、その大きな円であったゾーンがそれぞれの用途や構成上、関連する形でつながってゆきます。そして、豊かなものは外からやってくる、という欠かせないエッセンスの元、内と外をどのように繋げ、または離すことを検討しながら、その土地その土地の条件を見定め、構成に盛り込んでゆきます。
そう考えてみると、このヒアリングシートは家づくりを進めるにあたって大切なものでありながら、またそのヒアリングシートを確認しながら進める会話、コミュニケーションも大切で、そのコミュニケーションを引き出すための素材であるとも思います。これって、こういうことですかね?あ、それは、そうなんですけど、とそこからの会話がつながって、その暮らしが見えてきたりすることがあります。最初のプレゼンの段階では、あまり細部、枝葉に進まずに、コンセプト、いわゆる幹の部分を大切にしたいと考えています。最近では、youtubeやinstagramなどで魅力的なお家がたくさん出てきます。あまり細部に注目するのではなく、その構成であったり、暮らし方であったり、大きな部分の好みに着目して、どんな暮らしを展開していくのか、それにはどんな器が良いのか、まだ色付けせずにモノトーンなイメージの形をイメージできればと考えています。
プレゼンテーションも終わり、プランから動線、外との関係や耐震や省エネ性能の考え方まで、説明させていただいた最後に、もう一回しつこいようですが、この家のコンセプトに戻ってひとつの文章をストーリーとしてお話させていただきます。お客様のご要望に沿ったお家になっているのか、また、私たちの考えがしっかり表現できているのか、その確認を含め文章化し読み上げてプレゼンテーションが完了します。これらの一連の作業の中で大切なのは意思疎通、その部分で共有や共感できたら、おもしろい家づくんになるのではないでしょうか。