1. 生誕~小学校時代
〈昭和48年〉
1973年 和歌山県串本町に生まれる。
幼少期は、奈良県十津川村に在住。父方の十津川村、母方の串本町の間で育つ。今考えても、恵まれた環境であったように思う。4つ上の兄が一人。従順な次男でした。
実家は和歌山県串本町。昔からある古民家のような家で、いわゆる田の字型プランの大きな家。もう100年も前に建てた家ながら、毎日のように祖母が雑巾でそこらじゅうを掃除していた記憶が。きっちりメンテナンスをしていれば、家ってこんなにきれいに長持ちするんだ、というような家でした。
〈昭和55年〉
小学校2年生までは、十津川村の平谷小学校。当時の住まいは一軒屋の借家でした。とても古い家でしたが、大きく、庭もあり居心地が良かった記憶がある。
〈昭和56年〉
小学校2年の時、銀行員であった父の転勤により、奈良県五條市に引っ越すことになる。
この時のカルチャーショックはすごかった。なんといっても、電車が走っていたこと。踏切を渡る度に興奮していた記憶がある。あとは、食パンがおいしかったこと。でも、水がまずくて飲むことができませんでした。この時代の住まいは、いわゆる建売住宅。建売といっても、現在主流の建売ではなく、かなり手作り感のある建売住宅だったように思う。そして小さい家でした。かなり機能的な家で、なかなかのプランでした。2階建てというのが感動した記憶があります。
あまりの家の狭さに、兄、私とも物理的に大きかったために、その後、父のDIYにより、ベランダに私の勉強部屋が増え、総2階25坪程の小さな家が、どんどん床面積が増えていったような…。この勉強部屋は3帖ぐらいだったと思うが、この小ささがとても落ち着き、気に入っていました。
〈昭和60年〉
小学校時代、熱中したのが少年野球。6年生まで毎週水曜日、土日の練習、試合には欠かさず参加。チームはそんなに強くはなかったんですが、とにかく一生懸命やりました。できることをやろう、というチームスタイル。難しいプレーはできなくても、皆で協力したり、大きな声を出したり、できることはあるはず、と教え込まれ、いまの自分のスタイルにも多少なりとも影響があったようにも思う。
そんな小学校時代、飼っていた柴犬『ロッキー』。両親が、内気な私を心配して、ある日連れてきた。そんなに内気だったのか、と今は思うが。確かにひとりでいることは好きだったかもしれない。毎日の散歩、大変でしたが、これも今思うと幸せな犬との関係でした。これ以降、ペットは飼わなくなった。中学校に入ったあたりから、この内気さも、すこしづつ変わっていく。